ジャケ・ドローがミニッツリピーターを搭載した類稀なオートマタ「パロット・リピーター ポケットウォッチ(PARROT REPEATER POCKET WATCH)」で創業280周年を祝います。 この特別な類稀なる世界限定1本(Numerus Clausus 1/1)は、懐中時計の中に、時計や装飾技術におけるジャケ・ドローの専門技術のすべてを閉じ込めています。パロット・リピーター ポケットウォッチ(PARROT REPEATER POCKET WATCH)は、ピエール-ジャケ・ドローによりもたらされたオートマタの長い歴史を継承すると共に、技術的、創造的、芸術的な新しい領域へと挑戦しています。
この生粋の芸術作品は、鳥を中心に生き生きとした自然主義的風景を描いています。ジャケ・ドローは詩的な趣きで囀る鳥のモチーフを大切にしています。作品の中心には、美しい色彩のコンゴウインコの番(つがい)が、雛たちを見守っている姿が描かれています。この5羽それぞれが動くようになっており、左側の鳥は全体を、右側の鳥は頭と羽を動かします。そして最初の雛は卵からかえり、残りの雛は前後に跳躍します。
メゾンにおいて手作業で彫刻と彩色が施されたマザー オブ パールダイアルは、蔓(つる)植物(しょくぶつ)、ハイビスカス、極楽鳥花が生い茂り、滝が流れ、虎が滝の麓(ふもと)で水を飲む豊かなジャングルを背景としています。ジャケ・ドローはあらゆる装飾工芸技術を結集してこの絵画に息吹を吹き込んでいます。ミニチュア彫刻が1つ1つのモチーフに立体感と奥深さをもたらしています。木の幹、鳥、巣はゴールドの彫金細工になっており、彩色した後、手作業で文字盤にあしらわれています。そしてブランド特有の繊細な宝石のセッティングがあしらわれ、レッドゴールドのケースの縁に豊かな色彩を照らし出しています。裏面の彫刻を施したケースには、コンゴウインコが “高温焼成”エナメルで描かれています。ケースはパイヨン(金片)があしらわれ、半透明のグリーンエナメルで覆われています。
2枚の蓋はそれぞれ、内蔵された《ダブルシークレット》と呼ばれるシステムにより独立して開くようになっています。12時位置に配された、チェーンで時計を吊るすことのできるこのエレメントは、これ1つで、2件の特許が申請されたジャケ・ドローの発明を宿しています。1つはそれぞれの蓋を開ける操作に関係し、もう1つは、このタイプのオートマタではジャケ・ドローで初めて12時位置に配されたリューズに関係しています。ケースの9時位置のレバーによって、オートマタおよび、1時間、15分、1分単位で時刻を告げる、カテドラルゴングを搭載したミニッツリピーターのチャイムを作動させることができます。